自分の小さな「箱」から脱出する方法【書評】

アービンジャー・インスティチュート著の「自分の小さな『箱』から脱出する方法」という本を読みました。

僕自身この本に書いてあることをまだ完全に理解しているわけではありませんが、理解を深めるためにも頑張って書評を書いてみようと思います。

自分の小さな「箱」とは何か?

本書の中には、「箱の中にいる」「箱の外にいる」という表現が用いられています。

この「箱」とは何を表しているのか?

 

この「箱」というのは、かんたんに言うと現実を見る目を歪めてしまうフィルターのようなものです。

箱の中にいると現実を歪んだ視点で見てしまい、箱の外にいると現実をありのままのものとしてみることができます。

 

人が「箱」の中に入ってしまう時

そして、人がどんな時に「箱」の中に入ってしまうのかというと、自分の感情に背いたときです。

もっとわかりやすく言うと、誰かのために何かをしてあげたいと思った時に、その感情を無視した時に「箱」の中に入ってしまいます。

 

本書の中では、まだ生まれたばかりの子供がいる夫婦の例が取り上げられています。

①夜中に子供が夜泣きしていることに気がついた夫。

②子供や妻のために自分が起きて子供をあやさなくてはならないと思った。

 

ここで自分がどう行動するかの分岐点があります。

③自分の感情に従って起きて子供をあやす。 or 自分の感情に背いてそのまま寝ている。

 

ここで自分の感情に背いた行動をとった瞬間に人は箱の中に入ってしまいます。

 

「箱」の中に入ると何が起きる?

このようにして「箱」に入ってしまうと、自分の中に何が起きるのでしょうか?

それは、自分の感情に背いた自分を正当化し始めます。

 

上記の例で言うと、自分が子供をあやさずに寝ているのは仕方のないことなんだ、と思い始めます。

・翌日大切な仕事があるから今は睡眠の方が大切だ。

・自分は仕事に責任感のある人間だ。

・子供が泣いていても起きないなんて、妻はなんてだらしない母親なんだ。

などなど。

 

自分の感情に背いた罪悪感をなかったことにするために、必要以上に自分の正しさを主張したくなったり、周りの人間のほうが間違っているといいたくなります。

こうして、現実をありのままに見る目が歪んでいくのです。

 

そして自分の正当性を維持するためには、仕事が大切な自分でなければならず、だらしない妻で母親である必要があるんです。

自分の感情に背いたことを起点として、自分を過大評価して、他人を貶める気持ちが起こってくるのです。

 

どうすれば「箱」から出ることが出来る?

この「箱」から出るには、まずは自分を疑うことが第一歩となります。

誰かを責める気持ちが湧いてきた時に、自分には非がないだろうか?とまずは疑う。

そう考えて、相手を責める必要がない、ということに気付いた瞬間にはもう箱の外には出ているというのです。

 

そのためには、「箱」の中に入っているとどのようなことが起きてしまうのか。

今の現状は自分が箱の中に入っているから、起きてしまっているのかもしれないと考えることが重要です。

そのメカニズムを学ぶには、本書を読むのが一番だと思います。

 

 

 

 

 

ABOUTこの記事をかいた人

本名:日髙 勇太(ひだか ゆうた) 1985年2月17日生まれ。32歳。 2009年…24歳の時に初めて入社した会社で、自らの無価値感・無力感に絶望したことをきっかけに心理学に興味を持ち始める。 その後精神的につぶれてしまい、その会社を退職。 自分は社会不適合者であると、自分を責める日々をしばらく送ることになる。 2017年2月から立花岳志・大塚あやこ夫妻が主催する、ツナゲル・ライフ・インテグレーション(TLI)講座を受講。 これまでの生きづらさ、これからの生き方について学びを深める。 同年6月、岡部明美・立花岳志・大塚あやこのトリプル講師陣による3days湘南ワークショップに参加。 これらの学びの中で、心のことに携わる活動をしていきたいと思うようになる。 現在、心理カウンセラー・ブロガーとしてブログ「アビスの果てに」にて心のこと、思うこと、グルメ情報などを発信しながら、心のことに関わる活動の準備を進めている。